2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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オーガナイズドセッション » OS-24 Behavioral Data Science: 行動インサイトとAI・機械学習・最適化

[1D3-OS-24a] Behavioral Data Science: 行動インサイトとAI・機械学習・最適化

2025年5月27日(火) 13:40 〜 15:20 D会場 (会議室1202)

オーガナイザ:戸田 浩之(横浜市立大学),倉島 健(NTT),深澤 佑介(上智大学),赤木 康紀(NTT),落合 桂一(東京大学)

14:40 〜 15:00

[1D3-OS-24a-04] 社会選好を考慮したSNS上のアスリートへの誹謗中傷投稿を抑制する介入戦略の検討

〇林 央祐1、山本 修平1 (1. 筑波大学)

キーワード:行動変容、社会選好、介入戦略

近年,SNSの普及に伴いアスリートへの誹謗中傷が深刻な社会問題となっている.特にオリンピックのような大規模なスポーツイベントでは,競技結果に対する批判のみならず,競技前や個人の背景に基づく攻撃が増加し,アスリートの心理的負担やパフォーマンスへの悪影響が懸念されている.既存の誹謗中傷対策は法律や技術的手法が中心だが,コストや権利の制約から限界が指摘され,新たな手法の模索が求められている.本研究では,行動経済学のナッジ理論を活用し,アスリートへの誹謗中傷を抑制する介入戦略を検討する.先行研究によれば,損失回避と利他性のナッジメッセージは誹謗中傷への同調を抑制する一方,社会規範メッセージの効果は限定的である.本研究では,社会選好を測定するSVOスライダーを用いて個人の選好を分類し,誹謗中傷抑制効果を被験者実験で詳細に評価する.また,社会規範メッセージを多数派への協調を促すものと少数派からの脱却を促すものに分け,その効果を検討する.本研究は,SNS上の誹謗中傷を抑制し,倫理的行動を促進するための新たな介入戦略の構築を目指す.

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