2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-8 金融・会計・経済における情報学

[1H3-OS-8a] 金融・会計・経済における情報学

2025年5月27日(火) 13:40 〜 15:20 H会場 (会議室1003)

オーガナイザ:中川 慧(野村アセットマネジメント),平野 正徳(Preferred Networks),坂地 泰紀(北海道大学),酒井 浩之(成蹊大学),水田 孝信(スパークス・アセット・マネジメント),星野 崇宏(慶應義塾大学)

13:40 〜 14:00

[1H3-OS-8a-01] 会議中の発話量に基づく人的資本可視化手法の提案

〇橋本 慧海1,2、柳楽 浩平2、水本 武志2、白松 俊1 (1. 名古屋工業大学、2. ハイラブル株式会社)

キーワード:人的資本、定量的会話分析、コミュニケーション、組織分析

近年,多くの企業が人材の重要性を認識して人的資本に投資し,イノベーション創発を促すための組織活性化や組織内コミュニケーションの活性化を目指している.さらに,人的資本は2023年度から有価証券報告書上での開示が求められるなど定量化が要求されている.しかし,従来の定量化は男女賃金格差や管理職の女性比率など計測しやすい指標が中心で,人的資本に本質的な社内の会話に関する観点がなかった.これは,会話の定量化が困難であったからだと考えられる.そこで本研究では日常的に行われる会議に着目し,会議中の発話行動を用いた人的資本の可視化手法を提案する.具体的には,筆者らが開発している雑音環境下における会話可視化技術で会話を定量化し,会議における性別や役職等の属性ごとの発話量の差と,同席の有無による発話量の変化を定量化する.提案手法の有効性を検証するために,ある中小企業における週次ミーティングを対象に,性別・所属部署ごとに発話量を分析した.その結果,対象企業では男性の方が人数が多い一方で一人当たりの発話量の男女での偏りが少ない傾向と,営業チームが同席するときに開発チームの発話量が減る傾向が明らかになった.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード