2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[1M4-OS-47b] AIと人のインタラクションによる価値創造とエンパワーメント

2025年5月27日(火) 15:40 〜 17:20 M会場 (会議室1008)

オーガナイザ:熊谷 雄介(博報堂DYホールディングス),森 正弥(博報堂DYホールディングス),平手 勇宇(楽天グループ),益子 宗(芝浦工業大学),川原 圭博(東京大学)

15:40 〜 16:00

[1M4-OS-47b-01] AIの説明表現が意思決定に及ぼす影響

〇大社 綾乃1、楊 明哲2、馬場 雪乃2 (1. 株式会社豊田中央研究所、2. 東京大学)

キーワード:意思決定支援システム、人間とAIの相互作用、AI説明、大規模言語モデル、ユーザ実験

AIによる意思決定支援システムにおいて,説明はユーザがシステムの提案を評価するために重要な情報である.自然言語による説明は,大規模言語モデルの登場により,その表現方法を容易に調整できるようになった.しかしながら,説明の表現が人間の意思決定に及ぼす影響については十分に解明されていない.そこで本研究では,フォーマルやユーモラスなどといった説明のトーンが意思決定にどのような影響を及ぼすかを,AIの役割およびユーザ属性の観点で調査する.我々は,3つのAIの役割(アシスタント,セカンドオピニオン,専門家)に基づくシナリオを対象にユーザ実験を実施した.その結果,セカンドオピニオンのシナリオでは,ユーザ属性に関係なく説明のトーンが意思決定に有意な影響を及ぼすことが明らかになった.一方でアシスタントおよび専門家のシナリオでは,トーンの影響はユーザ属性によって異なることがわかった.高齢のユーザはトーンの影響を受けやすく,外向性が高いユーザは認知と意思決定に不一致が生じる傾向が示唆された.本研究は,AIシステムにおける効果的な説明表現の設計に向けた知見を提供する.

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