[1Win4-36] 現実世界の出来事に対するキャラクターらしい発話生成の実験的評価
キーワード:キャラクター、対話システム、大規模言語モデル、経験
経験に基づく発話(経験発話)をキャラクターらしくすることは,現実世界をキャラクターと一緒に経験できるアプリケーションの実現のために重要である.本稿では,現実世界の出来事を5W1H+感想を用いて構造化し,大規模言語モデルに与えることで,キャラクターらしい経験発話の生成を試みた.しかし,感想が無個性であると経験発話のキャラクターらしさが低下することが判明した.そこで,感想をキャラクターらしくすることで,キャラクターらしい経験発話の生成を目指した.キャラクターらしい感想によって生成された経験発話がキャラクターらしくなるかを検証するため,評価実験を行った.実験協力者に「感想なし」「無個性な感想」「キャラクターらしい感想」に基づき生成した経験発話を提示し,経験発話のキャラクター性と整合性(経験に基づいた発話になっているか)について7段階のリッカート尺度で評価させた.実験の結果,キャラクターらしい感想の有効性が確認され,感想に個性を反映することが重要であることがわかった.しかし,感想なしとの比較では有効性が確認できなかった.要因として,口調の影響が大きいことが挙げられ,実験方法の課題も示唆された.
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