2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[1Win4] ポスターセッション1

2025年5月27日(火) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[1Win4-53] 問題数交渉手法に基づいて会話するロボットが高校生の印象に与える効果の検討

〇楓 紘希1、河野 太郎2、ジメネス フェリックス2、宮本 友樹3 (1.愛知県立大学大学院 情報科学研究科、2.愛知県立大学 情報科学部、3.電気通信大学大学院 情報理工学研究科)

キーワード:教育支援ロボット、ヒューマンロボットインタラクション、印象効果

近年,学習者と問題を解きながら共に学ぶ教育支援ロボットが注目されている.先行研究では,学習者が学習前に会話し,解答問題数を決定する問題数交渉手法を提案した.本手法は,ポライトネス理論を基に友達口調(PPS)もしくは丁寧口調(NPS)でロボットの発話内容が構成されている.実験結果より,本手法を搭載したロボットと中学生の共同学習では,従来ロボットより学習者の解答問題数が向上することを示した.また,ロボットの印象においては,PPSとNPS間で差は見られなかった.しかしながら,ポライトネス理論による口調は,年代に応じて受ける印象が異なり,本手法におけるPPSとNPSが与える印象効果が,高校生にも同様な効果を与えるとは限らない.そこで本稿では,本手法を搭載したロボットとの共同学習が高校生に与える印象を検証する.実験では,本手法におけるPPSとNPSが高校生に与える印象を比較する.実験結果から,問題数交渉手法を搭載したロボットにおいて,NPSに基づいて発話するロボットに比べて,PPSに基づいて発話するロボットが,高校生に好印象を与えることが示唆された.

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