2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[1Win4] ポスターセッション1

2025年5月27日(火) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[1Win4-73] 生産計画システムの導入期間短縮に向けた大規模言語モデル活用スキーママッチング方式の開発

〇坂田 浩之1、宮田 康平1 (1.株式会社日立製作所 研究開発グループ 産業オートメーション研究部)

キーワード:スキーママッチング、大規模言語モデル、システムインテグレーション、製造、マスターデータ管理

システム導入事業における課題の一つとして,テーブル名やカラム名といったスキーマが異なるデータベース間で同一概念のカラムを対応づけるスキーママッチング業務の効率化がある.近年,大規模言語モデルを用いた手法が提案され,ルールベースや深層学習による手法を上回る精度が報告されているが,1:多の多重度への拡張と,外部キーのマッチング精度向上が課題であった.本研究では,製造業における生産計画システムの導入業務を対象として,前者の課題に対し,カラムがIDであれば1:多の可能性を排除でき,生産計画に必須であれば1:0の可能性を排除できる点に着目し,カラム毎に使用するプロンプトを切り替えるアプローチを提案する.後者の課題に対し,スキーマをグラフ構造としてモデル化することで,外部キーが主キー間の最短経路探索により特定できるというリレーショナルデータベースの特徴に着目し,グラフ経路探索によりルールベースで外部キーを対応づけるアプローチを提案する.両アプローチを組合せたスキーママッチング方式を開発し,顧客模擬データで精度96%(目標84%)を達成し,業務効率化に貢献可能な見込みを得た.

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