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[2A1-GS-10-02] 大規模言語モデルを活用した我が国の対北朝鮮外交実務支援システム
キーワード:大規模言語モデル、外交、北朝鮮
本研究は人工知能を用いた我が国の外交実務支援システムを提案するものである。具体的には対北朝鮮外交に関する政策の企画立案に際して利用されることを念頭に置きつつ、大規模言語モデルとしてはGPT-4oを採用し、コーパスには(一社)ラヂオプレスが刊行している「北朝鮮Faxニュース」のテキストデータを利用する中、検索拡張生成を行うことで、主要な課題に対する北朝鮮側の発言に関し時系列で分類する調書作成支援システムを提案する。その際、生成された文章に対して7つの評価指標に基づく自動評価を大規模言語モデル自身に実施させ、改善案を作成させる機能も追加した。少子高齢化が加速度的に進む我が国においては行政の現場においても効率的な知識伝播と技能伝承のための方策が求められて久しく、このことはとりわけ我が国外務省についても重大な課題であると言える。本件業務支援システムは知識と経験に乏しい末端担当職員による利用を想定しており、現状では抽出されるテキストの範囲拡張等改善すべき点はあるものの、当該職員に対する教育的効果及び調書をチェックすべき上長の負担軽減の観点からは十分実装に値するシステムを構築することが出来た。
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