2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2E1-GS-10] AI応用:スポーツ

2025年5月28日(水) 09:00 〜 10:40 E会場 (会議室1101-2)

座長:幸島 匡宏(日本電信電話株式会社 人間情報研究所)

09:00 〜 09:20

[2E1-GS-10-01] ESN を用いたペナルティキック予測

〇天埜 脩也1、保坂 亮介1 (1. 芝浦工業大学)

キーワード:時系列データ、サッカー、エコーステートネットワーク

本研究の目的は、ペナルティキックのキックフォームをAIに学習させ、ボールが左右どちらに飛ぶかを予測し、その判断根拠を得ることである。ペナルティキックでは、ボールを蹴ってからゴールに到達するまでの時間が非常に短いため、ゴールキーパーはキックフォームから予測を行う必要がある。しかし、予測は経験則が中心で科学的根拠に欠ける印象がある。そこで、AIを用いて予測を行うことで、ゴールキーパーの予測に有用な根拠を提供できると考えた。過去の研究では、CNNを用いた手法が試みられていたが、この方法では時系列データ間の関係を十分に考慮することができない。そこで、本研究では、リザーバーコンピューティングの一種であるエコー・ステート・ネットワーク(ESN)を用いて、時系列データ同士の関連性を持たせることで、動作の学習に着目した。その結果、95%以上の精度で予測を行うことができた。今後は、予測におけるエビデンスの抽出や、より複雑な状況への適応に取り組む予定である。

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