2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2E4-OS-4a] 人間とAIの協調:エージェンシーと道徳性に関する社会的合意形成に向けて

2025年5月28日(水) 13:40 〜 15:20 E会場 (会議室1101-2)

オーガナイザ:上浦 基(同志社大学),久木田 水生(名古屋大学),河島 茂生(青山学院大学),直江 清隆(東北大学),Rafal RZEPKA(北海道大学)

13:40 〜 14:00

[2E4-OS-4a-01] AI原則としての包括的説明責任:技術と倫理の協調に向けて

〇上浦 基1 (1. 同志社大学)

キーワード:AI倫理、包括的説明責任、説明可能性、AI戦略

広島AIプロセス合意やEUのAI規制法成立など、AIの開発と利用に関する社会的合意形成が急速に進められている中、AI技術開発とAI倫理的施策を協調させそれらを共に発展させることが重要である。本稿ではまず、AI倫理課題解決のアプローチの現状を4つに大別して概観する。こうした観点は、AI倫理の諸課題が、先端技術研究、グローバルな社会的・経済的影響、人間や道徳に関する観念の変容等が複合的に関連したものとして認識され、AI戦略の文脈に適切に位置づけられる必要があり、また多分野の専門家の協力と継続的関与がその解決のために望まれる、ということに光を当てるものである。次に、中核的AI原則に含まれるExplicabilityに関する応用倫理学的アプローチについて述べる。本稿では、Explicabilityを「包括的説明責任」、Explainabilityを「説明可能性」と訳し分けることを提案する。また、多様なステークホルダーが様々なAIシステムの理解を共有するという課題を克服する為の、適切な抽象化水準とそこで必要となる基本的構成要素に関する我々の研究について概説する。

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