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[2I5-GS-10-05] ラストマイル配送におけるドライバーの持つ配送単位を考慮した配送計画とその時間指定対応性に関する研究
キーワード:配送経路問題、EC物流、遺伝的アルゴリズム
近年のEC市場拡大により配送需要が増加する一方、労働規制強化等によるドライバー不足が深刻化し、2030年には約34%の輸送能力が不足すると予測される。本研究は、こうした課題に対し、ドライバーが実際に考慮している配送領域の区分(セグメント単位)を組み込んだ新たな配送計画手法を提案する。提案手法では、荷物を集約するセグメント単位と駐車場単位の二段階で計画を生成し、遺伝的アルゴリズムを用いて時間指定を含む配送順序を最適化する。また、一度に積み込めない荷物を別車両で運んでもらい途中で補充するドッキングにも対応し、実運用に近い形で設計した。実データを用いたケーススタディでは、既存手法と比較してセグメント間の余剰移動を削減しつつ、総配送所要時間を約1%短縮できることを示した。さらに、時間指定荷物数が増加しても遅延を生じさせず柔軟に対応可能である点が確認された。今後は、特定の荷物が引き起こすボトルネックを明らかにし、需要側との協力を通じたさらなる効率化を目指す。
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