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[2J4-GS-10-02] 屋外環境下での視覚障害者向け進路誘導システム
キーワード:視覚障害者支援、進路方向の提示
本研究では,屋外環境における視覚障害者の安全で効率的な歩行を支援する進路誘導システムを提案する.従来のシステムは,動的障害物への対応能力が低く,車両や自転車などの歩行者以外の障害物を適切に考慮できていないという課題があった.本システムでは,360度深度カメラで周囲環境をリアルタイムにセンシングし,静的障害物だけでなく,車両,自転車などの動的障害物も認識する.認識された障害物に対して危険度を評価し,即時的に進行方向を計算・統合することで,視覚障害者が安全に歩行できる進路を決定する.実験の結果,本システムは停止すべき状況や信号の変化を伴う場面で進行方向の提示において高い成功率を示し,多くの場面で適切なガイダンスを提供できることが確認された.一方で,一部のシナリオでは進行方向の選択においてさらなるパラメータの調整や,動的な状況に応じた活性値の最適化が必要であることが示唆された.従来の支援システムが抱える課題を克服し,リアルタイムで適応可能な進路誘導を提供する本システムは,視覚障害者の移動の自由度を大きく向上させると期待される.
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