2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2M4-OS-37a] AIを用いた空間・時系列データのモデリング手法と応用

2025年5月28日(水) 13:40 〜 15:20 M会場 (会議室1008)

オーガナイザ:田部井 靖生(理化学研究所),沖 拓弥(東京科学大学),竹内 孝(京都大学),藤井 慶輔(名古屋大学),武石 直也(東京大学),西田 遼(産業技術総合研究所)

14:00 〜 14:20

[2M4-OS-37a-02] マイクアレイ処理を用いた時空間データ分析による都市公園のにぎわい可視化

〇中村 美音1,2、柳楽 浩平2、水本 武志2、白松 俊1 (1. 名古屋工業大学、2. ハイラブル株式会社)

キーワード:都市公園、マイクアレイ処理、時空間データ分析、にぎわい可視化

近年、多くの都市での街づくりにおいて人々が集まり交流するための空間づくりが重要視されており、中でも都市公園では、人々のにぎわいを創出すべく日々さまざまなイベントやアクティビティが行われている。これらの施策が実際ににぎわいを生み出したのかを検証するためには、にぎわいを定量的に評価する必要がある。従来は、アンケートや写真撮影による記録などの主観的な手法がよく用いられてきたが、これらの手法はアンケート項目や撮影者の主観に依存するため、評価が一貫しないという課題があった。本研究では、複数のマイクアレイで収録した音声の発生タイミングや到来方向を組み合わせて、空間内のにぎわいを定量的かつ客観的に評価する手法を提案する。約3か月にわたり都市公園内の広場で収録した音声を用いて、イベントの有無や天候に着目してにぎわいの変動を分析した。その結果、イベント時には通常時と比較してにぎわいが大幅に増加し、公園利用の活性化に寄与していることが明らかとなった。さらに、晴天時や気温が快適な日の昼間にはにぎわいが増加する傾向が見られ、気候条件が人々の外出意欲を高める要因となることが示唆された。

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