2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2O1-GS-10] AI応用:予測・生成

2025年5月28日(水) 09:00 〜 10:40 O会場 (会議室1010)

座長:松木 彰(日本電気株式会社)

10:00 〜 10:20

[2O1-GS-10-04] 絵師の生成AI活用方法

〇田中 美咲1、瓜生 大輔1 (1. 芝浦工業大学)

キーワード:イラスト、画像生成、絵師、活用

画像生成AIの普及に伴い、絵師にとってその活用と倫理的課題が重要なテーマとなっている。本研究では、生成AIを絵を描くプロセスで有効活用し、創作活動の補助ツールとして活用する具体的な方法を検討する。まず、絵師からの意見収集を通じて認識の現状を把握し、生成AI活用の方向性について考察した。絵師4名へのインタビューと、コミックマーケットで収集した17件のアンケート結果を質的に分析した。その結果、AIに対する反感の主因が「他人の作品を無断で利用して利益を生む行為」との解釈にあることが示唆された。この課題をふまえ、他人の作品からの学習に完全には依存しない生成手法を検討し、絵師自身の創作物を活用する方向性を模索した結果、Low-Rank Adaptation(LoRA) を採用した。絵師自身の絵柄を既存モデルに学習させ、絵師3名によるイラスト生成の体験評価を実施した。その結果、LoRAを用いることで、他人の作品に完全に依存しない形でアイデア出しやプロセス効率化、技法の参考資料として有効活用できることが明らかになった。一方で、著作権に関する倫理的課題の解決には、さらなる議論と技術的改善が必要である。

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