2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[2Win5] ポスターセッション2

2025年5月28日(水) 15:30 〜 17:30 W会場 (イベントホールD-E)

[2Win5-66] 行動観察スキルを応用した消費者理解のための生成AIプロンプト開発

〇中村 和哉1、安松 健2,3、濱口 萌子1、遠藤 倫代1、丸岡 葉子1 (1.株式会社オージス総研、2.株式会社エボルブ、3.大阪教育大学)

キーワード:生成AI、行動観察、プロンプト開発

デザイン思考や人間中心設計などの普及に伴い、イノベーション創出に向けて、ヒトを深く理解する手法として、文化人類学的アプローチ(エスノグラフィ)が様々な現場で実践されている。エスノグラフィでは、箇条書きなどで端的まとめるのではなく、ヒトの行動だけではなく文脈も含めて状況が理解できるような「厚い記述(thick description)」が重要である。こうした消費者理解において生成AI活用したリサーチも試行されているが、LLMで分厚い記述をするには、一般的に流布しているようなプロンプトエンジニアリングでは、実際のリサーチプロジェクトで利用できる情報とはならない。そこで本研究では、生成AIで分厚い記述をするためのプロンプト開発を目的とし、生成AI活用をした調査を4事例実施した。結果、行動観察スキルを応用したプロンプトでLLMと対話することで、消費者理解を深めるのに有用な分厚い記述を生成することができた。本実践で開発した生成AIエスノグラフィのためのプロンプトを報告する。

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