2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3D5-OS-20b] インタラクションとAI

2025年5月29日(木) 15:40 〜 17:20 D会場 (会議室1202)

オーガナイザ:下西 慶(京都大学),近藤 一晃(京都大学),酒井 元気(日本大学),湯浅 将英(湘南工科大学),酒造 正樹(湘南工科大学)

16:40 〜 17:00

[3D5-OS-20b-04] 仮想生徒の反応を備えた映像受講システム

〇村上 拓真1、川嶋 宏彰1 (1. 兵庫県立大学)

キーワード:ビデオ講義、教育技術

ビデオ講義では,講師動作などのコンテンツ要素が学習者の理解度に影響する可能性がある一方,学習者の理解には講師の振る舞いだけではなく,他の学習者の振る舞いも関係すると考えられる.既存研究では,VRを用いて疑似的な対面形式での他の学習者の行動による学習者への影響を,積極的な生徒を見せる条件と積極的でない生徒を見せる条件の2条件について調査していた.前者の条件では知識が身についてと感じる傾向が高くなり,興味関心の増加や授業の内容の理解を助けているという関係が示された.しかし,他の学習者の振る舞いが学習結果に与える影響は明らかになっていない.さらに,講師がスライドを用いて行うような非同期型の映像授業では,映像として他者の行動を映しづらい.本研究では,非同期型映像授業において他の学習者の行動が生徒に与える影響を調査するためにチャット上で仮想生徒の反応を提示するシステムを提案する.講義後のテスト結果では,一部問題で仮想生徒の反応の有無による正解数の有意差が確認された.さらにアンケート結果から,仮想生徒の反応が学習者の満足度に影響を与えることも示された.

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