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[3E6-GS-10-01] モバイル決済アプリ市場の成熟化に伴う品質要因の解明
キーワード:行動経済学
キャッシュレス決済の普及に伴い、我が国ではモバイル決済アプリの多様化が進んでいる。市場に複数の決済アプリが存在する中で、消費者がそれらに求める品質要因は複雑化しているといえる。しかしながら、モバイル決済アプリに関する既存研究の多くは、実際のアプリを利用した後の使用感よりも、むしろ利用前の期待に焦点を当てたものがほとんどであり、利用後に消費者が知覚するどのような品質要因がアプリの成功に関わるのかが明らかになっていない。そこで本研究では、利用実感を反映したアプリレビューデータを用いて、決済事業者を選ぶ魅力となる品質要因(トピック)を探索的に特定することを試みた。具体的には主要な5つの決済アプリの2019年から2024年までのデータを用いて、構造トピックモデルを用いた解析を行った。これにより、各事業者で重視されるトピックの違いや、各トピックの時間的変容について議論した。結果として、レビュー評点にはアプリの操作性とUI/UXの面倒さが強く関わることが明らかになった。また、ポイントの利用とUI/UXの面倒さへの品質期待は、経年により増加傾向にあることが分かった。
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