[3E6-GS-10] AI応用：サービス

[3E6-GS-10-02] Eコマース検索結果におけるクエリに応じたサムネイル最適化に関する実験的研究

〇伊澤 遼平¹、吉本 一平¹、広渡 朱莉¹、清水 良太郎²、斎藤 侑輝²、和田 崇史² (1. 株式会社ZOZO、2. ZOZO研究所)

キーワード：Eコマース、ファッション、多腕バンディット、サムネイル画像

Eコマースの検索結果画面において，サムネイル画像はユーザーのクリック行動に影響を与える重要な要素である．しかし，同一商品の中でどの画像が最もクリックを促進するか，またその最適な選定方法についての議論は十分ではない．本研究では，実際のファッションECプラットフォーム上で実験を行い，異なるサムネイル画像がクリック率（CTR）に与える影響や，検索クエリに応じて最適な画像が異なるかどうかを分析した．また，得られたデータを基に，オフライン環境にてMulti-Armed Banditアルゴリズムによるサムネイル最適化戦略の有効性を検討した．実験の結果，サムネイル画像ごとにCTRに有意な差があるが明らかとなり，検索クエリに関連する性別によって効果的な画像が異なることが示された．さらに，検索クエリの性別ごとのCTR分布に基づいたThompson Samplingの適用により，他の手法と比較して報酬が向上することが確認された．