2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-10 人工知能を駆使した疾患動態研究

[3H4-OS-10b] 人工知能を駆使した疾患動態研究

2025年5月29日(木) 13:40 〜 15:00 H会場 (会議室1003)

オーガナイザ:岩見 真吾(名古屋大学),藤生 克仁(東京大学),中村 己貴子(中外製薬),岡本 有司(京都大学),小島 諒介(京都大学),川上 英良(千葉大学),本田 直樹(名古屋大学)

14:20 〜 14:40

[3H4-OS-10b-03] MRIを用いた子宮内膜症のAI診断支援システムの開発

〇塩川 理絵1、李 未帆1、寺尾 公男1、岩澤 諄一郎2、徳岡 雄大2、水野 和恵2、菅原 洋平2、小田 啓太2 (1. 中外製薬株式会社、2. 株式会社Preferred Networks)

キーワード:機械学習、子宮内膜症、医療画像、MRI、診断支援

子宮内膜症は女性の約10%に発症し、不妊や慢性疼痛を引き起こす。確定診断には侵襲的な腹腔鏡検査が必要であり、治療介入の遅れにつながっている。早期治療介入のための、非侵襲的な画像診断を含む包括的診断法が注目されているものの、専門放射線医の不足は世界的問題である。本研究では、診断精度向上と読影医不足の解消を目的に、機械学習による診断支援システムを開発した。我々はAIベースのMR画像読影支援プログラム(AMP)と呼ばれる統合モデルシステムを設計した。これはnnU-Netによる深部子宮内膜症(DE)の子宮後面結節性病変および卵巣子宮内膜症性嚢胞の検出、並びにRadiomics特徴量による骨盤腔臓器間癒着の予測を可能とした。限られた症例数の医療画像をもとに専門放射線医とAI専門集団との活動によりAMPが確立された。MRIはDEの評価に適しており、高度な解析専門知識、読影の負担軽減への打ち手が望まれている。AMPはこれらの課題を解決し、DEの早期診断と術前評価による適切な治療戦略の立案を支援する。本発表では、医療画像を用いたAI診断支援システム確立についてその開発経緯とデータ収集について紹介する。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード