2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-10 人工知能を駆使した疾患動態研究

[3H6-OS-10d] 人工知能を駆使した疾患動態研究

2025年5月29日(木) 17:40 〜 19:20 H会場 (会議室1003)

オーガナイザ:岩見 真吾(名古屋大学),藤生 克仁(東京大学),中村 己貴子(中外製薬),岡本 有司(京都大学),小島 諒介(京都大学),川上 英良(千葉大学),本田 直樹(名古屋大学)

18:20 〜 18:40

[3H6-OS-10d-03] スペクトラルクラスタリングに対する選択的推論:患者層別化への応用

〇中村 直俊1 (1. 横浜市立大学)

[[オンライン]]

キーワード:データ駆動、クラスタリング、選択的推論

疾患研究において、患者の状態を多次元の臨床検査データが表す高次元空間に表現し、クラスタリングによって患者層別化を行った上で、各クラスタがどのような疾患群を表しているのかを特徴づける方法が、データ駆動の新たな解析手法として注目されている。疾患に関係する高次元データにUMAPやt-SNEなどの非線形次元削減法を適用する場合、次元削減後の低次元空間上で複雑な形状を示しうることから、クラスタリング手法にも工夫が必要となる。たとえば、スペクトルグラフ理論を用いたスペクトラルクラスタリングはその手法の一例である。さて、データ駆動的に得られたクラスタに対して、特徴量の有意差検定を行う場合、「選択的推論」と呼ばれる問題が生じる。古典的な検定と異なり、同じデータを用いてクラスタリングと推論を行うため、type I errorの確率を正しく制御するためには、推論にクラスタリングの影響を考慮する必要がある。この発表では、スペクトラルクラスタリングで患者層別化を行った場合の選択的推論について、階層的クラスタリングに対する選択的推論などで用いられている手法を応用した方法を提案し、その実例を示す。

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード