2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

一般セッション

一般セッション » GS-10 AI応用

[3L1-GS-10] AI応用:医療応用

2025年5月29日(木) 09:00 〜 10:40 L会場 (会議室1007)

座長:南部 優太(日本電信電話株式会社 人間情報研究所)

10:20 〜 10:40

[3L1-GS-10-05] 子宮鏡画像におけるドメインシフトに堅牢なマルチモーダル深層学習モデルの提案

〇柿山 宇徳1、辺見 一成1、宮田 康平2、井上 善仁3、鍋田 基生4、四元 房典2、柴田 千尋1 (1. 法政大学、2. 福岡大学、3. 井上善レディースクリニック、4. つばきウイメンズクリニック)

キーワード:マルチモーダルモデル、ドメインシフト、解釈可能性、医療

近年,深層学習技術の発展に伴い,医療分野において診断補助等様々な対象に対して深層学習モデルが構築されている.子宮鏡検査においても深層学習を応用した画像診断の研究が行なわれており,高い分類精度が示されているが,学習用のデータセットとは異なる環境下(施設や計測機器など)で収集されたデータセットに対して検証を行っている研究は少なく,ドメインシフトに対して堅牢であるか定かではない.また,単一のモダリティから深層学習モデルの学習,予測が行われているため,モデルの解釈可能性が高いとは言えない.医療現場への導入においてこれらの問題は大きな障壁となり得る.本研究では,子宮内膜に持続的な炎症を伴う疾患である慢性子宮内膜炎に焦点を当て,子宮鏡画像とその画像から深層学習モデルを用いて病変部の予測を行い,更にその予測値から作成した説明文と元画像とのペアをマルチモーダル深層学習モデルに入力し分類を行う手法である,CLIP-MLPを提案する.実験結果から,画像のみから症状の有無を推論する場合と比べ,未知のデータセットに対する分類精度を向上させることができ,提案手法がドメインシフトに対して堅牢であることが示された.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード