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[3L4-GS-1-04] 温度並列シミュレーテッドアニーリング による大域的な解探索
キーワード:シミュレーテッドアニーリング、イジングモデル、組合せ最適化問題
シミュレーテッドアニーリング(Simulated Annealing、以下SA)は、様々な組合せ最適化問題に適用可能なメタヒューリスティックアルゴリズムの一つである。SAは任意の初期状態から探索を開始し、状態を少しずつ変化させる。変化後の状態が現在の状態よりも良い場合、それを採用し、悪い場合は確率的に変化後の状態を受理する。これを一定時間繰り返して計算し、最終的な状態を確定させる。SAは、探索結果がパラメータ(特に温度)に大きく依存するため、問題設定ごとにパラメータの試行錯誤による調整が必要となる。そのようなSAの課題に対する様々な改良手法が提案されている。その一例として、温度並列シミュレーテッドアニーリング(Temperature Parallel Simulated Annealing,以下TPSA)と呼ばれる手法が挙げられる。TPSAは、異なる温度でのプロセスに異なる初期状態を与え同時並列にアニーリングを行い、特定の交換周期で解の交換を確率的に行う手法である。本稿では、TPSAに与える初期条件などによる評価実験を行った結果を報告する。
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