[3L5-GS-1] 基礎・理論：

[3L5-GS-1-04] 新人パイロットの教育・育成を考慮したクルー割当問題

〇峰行 晃太朗¹、西谷 郁羽¹、沖本 天太¹、酒井 裕規¹、水谷 淳¹ (1. 神戸大学)

キーワード：クルー・スケジューリング問題、クルー割当問題、パイロットの育成

航空会社のクルー・スケジューリング問題(ACSP)とは，クルー（パイロットや客室乗務員），勤務日，勤務内容などの集合に対して，与えられた制約条件を満たすような勤務表を作成する組合せ最適化問題であり，スケジューリング分野の応用研究の一つとして広く研究されている．ACSPは，予定されている全ての便をカバーするような各便とクルーの組を生成する問題(CPP)と，CPPで生成された各便とクルーの組に対して，実際にクルーを割り当てる問題(CAP)の二つの問題から構成されている．航空業界では、安全で安心なフライトサービスの提供を維持するために，新人パイロットの育成が重要である．ACSPに関する既存研究は数多く存在するが，新人パイロットの育成に着目した研究は寡聞にして見当たらない．本論文では，CAPにおける新人パイロットの育成に着目し，新人パイロットの育成を考慮したクルー割当問題(CAP^ED)を0-1整数計画問題として定式化する．実験では、日本航空の実データを用いてCPPを求解し，CPPで得られた実行可能なペアリングを用いてCAP^EDを定式化し，新人パイロットの育成を考慮した勤務表を作成する．