2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3N5-GS-7] 画像音声メディア処理:

2025年5月29日(木) 15:40 〜 17:20 N会場 (会議室1009)

座長:比嘉 恭太(日本電気株式会社)

15:40 〜 16:00

[3N5-GS-7-01] サッカーのPKにおけるキーパーの関節座標を用いた動作予測

〇阿部 慧人1、坪内 温輝1、松澤 昊志1、趙 在瀛1、杉原 朋弥1、山崎 俊彦1 (1. 東京大学)

キーワード:物体検出、動作予測、Transformer

サッカーのペナルティーキック (PK) におけるキックの方向予測に関する機械学習を用いた研究は数多く行われているが, ゴールキーパーの動作予測に焦点を当てた研究は限られている. そこで, 我々はキッカーに有用なゴールキーパーの動作予測モデルを提案する. 本研究では, PKでのゴールキーパーの動きを予測するモデルを2つ構築し, 予測可能性を評価した. まず, You Only Look Once (YOLO) を使い, サッカーの動画から関節座標の時系列情報データセットを作成した. 次に, キーパーの関節座標の時系列データを入力として, 2つのタスクを設定した. 1つ目は, ゴールキーパーの飛んだ先の関節座標を予測する回帰タスク, 2つ目はゴールを8つの領域に分割し, キーパーの通過領域を予測する分類タスクである. LSTMとTransformerを用いて予測を行い, 回帰タスクではMean Per Joint Position Error (MPJPE) が1260mmまで減少し, 分類タスクでは0.71の正解率を示した. 本研究は, ゴールキーパーの動作予測に関する新たな知見を提供し, PKキッカーに有用な情報となりうる.

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