[3O6-OS-22b] 音楽認識・生成技術が紡ぎ出す未来の社会

[3O6-OS-22b-02] 1次・2次の隠れマルコフモデルを用いた運指列からの音符列推定

〇三田 ちひろ¹、伊藤 貴之¹ (1. お茶の水女子大学)

キーワード：統計的学習

ピアノ演奏をどこでも簡易的に楽しむことを目的として，鍵盤表示を必要としないジェスチャーのみで のピアノ演奏を可能にするために，1次と2次の隠れマルコフモデルを用いた運指列からの音符列推定の精度について検討した. 1次の隠れマルコフモデルを用いた運指列からの音符列推定では適合率が83.1%であった。データ数の少なさや状態遷移確率で曲調を考慮できていない点で問題があるとわかった。また, 2次の隠れマルコフモデルを用いた場合は適合率が75.3%となり、実験対象の25曲に対して5曲が1次よりも推定精度が上がり、10曲が1次よりも推定精度が下がった。