2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3P4-OS-46b] 生成AIとナレッジグラフ

2025年5月29日(木) 13:40 〜 15:20 P会場 (会議室801-2)

オーガナイザ:古崎 晃司(大阪電気通信大学),森田 武史(青山学院大学),黒川 茂莉(KDDI総合研究所),広田 航(ストックマーク)

14:00 〜 14:20

[3P4-OS-46b-02] LLMを用いた物語文からの因果関係抽出と因果ネットワーク構築

〇橋本 昂汰1、小菅 雷太朗1、石橋 青空1、吉原 一樹1、栗原 聡1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:大規模言語モデル、因果推論、因果ネットワーク

因果推論は科学的研究や社会科学,医療,経済など多岐にわたる分野で重要な役割を果たしている.事象間の因果関係を明らかにすることで,意思決定や政策立案の質を向上させることができる.本研究では,近年飛躍的な進化を遂げた大規模言語モデル(LLM)を活用して,物語文から因果関係の表現を特定し,因果ネットワークを構築する手法を提案する.具体的には,LLMの文脈理解能力を活用し,物語文中の因果関係を示唆する表現を抽出するためのアルゴリズムを設計した.次に,抽出した因果関係をもとに,事象間の因果関係をグラフ構造で表現する因果ネットワークを構築し,その構造を解析した.本研究の成果により,LLMを用いたテキストベースの因果推論手法が,データサイエンスの新たなツールとして有効であることを示した.これは,文学分析や教育だけでなく,テキストデータからの知見発見や意思決定支援の高度化に貢献することが期待される.

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