2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3Q6-GS-8] ロボットと実世界:

2025年5月29日(木) 17:40 〜 19:20 Q会場 (会議室804)

座長:中臺 一博(東京科学大学)

18:00 〜 18:20

[3Q6-GS-8-02] 操作者と操作対象ロボットとの対話により長時間操作の退屈感を低減する遠隔操作システムの開発

○植竹 眞斗1、窪田 智徳1、岩﨑 雅矢3、望月 翔太1、山下 紗苗1、郭 傲1、星牟禮 健也2、馬場 惇2、東中 竜一郎1、佐藤 理史1、小川 浩平1 (1. 名古屋大学、2. 株式会社サイバーエージェント、3. 大阪大学)

キーワード:ヒューマンロボットインタラクション、遠隔操作型対話ロボット、フィールド実験

遠隔操作型対話ロボットは、対話業務の効率化を実現する手段として注目を集めている。しかし長時間の操作においては、操作者は単調さや閑暇に起因する退屈さを感じ、タスクへのモチベーションが低下してしまう課題がある。そこで本研究では、操作者が操作対象のロボットと対話しながらタスクに従事することで、操作者の退屈感を低減する手法を提案する。過去の研究では、同様のアプローチをルールベースの対話機能により実現し、操作者のストレス緩和を目指した例がある。本研究の目的は、(1)長時間利用に耐える柔軟な対話が可能な、大規模言語モデルを用いた生成的対話機能を備えた操作システムの実現と、(2)操作者とロボットとの対話による退屈感低減効果の検証である。参加者1人あたりロボットを5時間操作してもらう14日間のフィールド実験の結果、実装したシステムにより操作者の退屈感が有意に低減することが示された。よって、操作者とロボットの対話は長時間操作における操作者の退屈感を軽減し、タスクへの従事モチベーションの維持に寄与することが示唆された。本稿は、遠隔操作型対話ロボットの実用における操作者の快適性向上のための知見を提供する。

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