[3Win5-57] Dimensionality Reduction of Individual Differences in Aesthetic Evaluations of Rectangles Using Principal Component Analysis on Gaussian Process Posterior Distributions
長方形に対する美的評価を例に
Keywords:kansei
人は,連続的な物理量の入力に対して「美しさ」という心理量を出力する内的な効用関数を,それぞれ有していると考えることができる.本研究では,この効用関数を「感性」と呼ぶ.感性は個人ごとに異なる一方,まったく無関係というわけでもない.本研究では,感性の個人差を要約し,その個別性と共通性を可視化する手法として,ガウス過程事後分布集合に対する主成分分析(GP-PCA)の適用を試みた.題材として,長方形の縦横比に対する美的評価(いわゆる黄金比への好み)を取り上げる.黄金比(1:1.618)は歴史的に「美の原理」として取り上げられてきたが,実際には他の縦横比を好む人も存在することが指摘されており,依然として未解決の問題である.本研究では,大学生20名に多様な縦横比をもつ長方形の美的評価を7段階のリッカート尺度で回答させ,得られた評価データを用いてガウス過程回帰を行い,各個人の効用関数を推定した.さらに,推定した事後分布集合にGP-PCAを適用することで,感性がどのように共通成分と個別成分に分解されるかを検討した.結果は,感性研究におけるGP-PCAの有効性を示している.
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