[4G2-GS-6] 言語メディア処理：

[4G2-GS-6-04] グラフィックレコーディングの自動化に向けた検討

〇銭尾 春仁¹、斉藤 功樹¹、榎本 真¹、星野 隆之¹、高橋 英治¹ (1. BIPROGY株式会社)

キーワード：グラフィックレコーディング、自然言語処理

会話の内容を視覚化することにより共通認識や合意の形成に役立つことが報告されている。会話内容の視覚化の方法の一つにグラフィックレコーディングがあるが、グラフィックレコーダーの確保やコストの面で随時に活用するのは難しい。グラフィックレコーディングが自動化できれば活用が容易になり、会話における共通認識や合意の形成に向けてその効果が期待できる。本研究では、発話内容から名詞句と名詞を抽出し、名詞句を文字で、名詞を対応するグラフィックで描画する処理を自動化したプログラムを作成した。グラフィックレコーダーによる描画とプログラムによる描画について主観的な理解度、興味度、共感度、およびアイデア発散への効果を確認する実験を実施した。その結果、グラフィックレコーダーによる描画は理解の向上に有意であり、プログラムによる描画は理解の向上に寄与することが確認できた。グラフィックレコーディングの自動化に向け、グラフィックレコーダーによる描画の品質に近づけるためのアプローチについて考察する。