2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4J1-GS-5] エージェント:

2025年5月30日(金) 09:00 〜 10:40 J会場 (会議室1005)

座長:木村 大毅(IBM)

10:20 〜 10:40

[4J1-GS-5-05] 被食者-補食者関係における恐怖と摂食報酬の進化

〇金川 裕司1、銅谷 賢治1 (1. 沖縄科学技術大学院大学)

キーワード:人工生命、強化学習

動物の脳は生存競争を生き残り、より多くの子孫を残すために進化してきた。そのための最も基本的な機能が報酬系であり、外部刺激を評価し、捕食・飲水などポジティブな行動を繰り返すように、危険な行動を避けるような学習刺激を与える。報酬系は知能や意識といった高次の脳機能の基盤となる重要な機能である一方、どのような環境条件でこれらの機能が進化してきたのかは明らかではない。我々は既存研究において、どのように摂食に対する報酬や疲労感に対応するような行動報酬が進化するかを、報酬から強化学習する仮想生物のシミュレーションにより調べてきた。しかし既存研究では、栄養のない食物や毒性のある食物に対して、回避行動に繋がる負の報酬の進化は観測されかった。そこで我々は本研究において、被食者を食べることができる捕食者をシミュレーション環境に導入した。シミュレーションの結果、被食者-捕食者関係のもとで脅威を観測することに対する負の報酬の進化が観測されたのに対し、有害だが静的な障害物に対しては負の報酬は進化しなかった。この結果は、捕食者の存在が回避行動につながる負の報酬の進化に本質的に重要なものであることを示唆している。

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