2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

講演情報

一般セッション

一般セッション » GS-10 AI応用

[4L2-GS-10] AI応用:医療応用

2025年5月30日(金) 12:00 〜 13:40 L会場 (会議室1007)

座長:佐野 大河(日本電信電話株式会社 社会情報研究所)

13:20 〜 13:40

[4L2-GS-10-05] 脳波を用いた機械学習によるうつ病の重症度レベル推定アンサンブルモデルの構築手法の検討

〇井上 健一1、鈴木 圭1、菅谷 みどり1 (1. 芝浦工業大学)

キーワード:脳波、うつ病、機械学習

近年,鬱病の診断における客観的かつ精度の高い診断支援のために脳波を用いた機械学習による手法が数多く研究されている.従来の研究では健常と鬱病の2値分類を目的とした機械学習手法が提案されている.しかし,2値分類では考慮できていない課題がある.例えば,鬱病でも,軽度と重度では自殺のリスクが異なるなどの課題があることから,鬱病の重症度による分類も考慮が必要であるがこうした手法は十分検討されていない.そこで,本研究では脳波を用いた機械学習による鬱病の重症度レベル分類モデルの構築を目的に,脳波を用いた機械学習による鬱病の重症度レベル分類アンサンブルモデルの構築を提案する.データセットにおける鬱病の重症度は,健常,軽度,中等度,重度の4つとした.特徴量選択手法を用いて統計的に有用性の高い特徴量を選択した.データセットに対して複数のサンプリング処理を行い,データセットを2つに分割しバギングを行った.バギングで作成した2つのモデルの各ラベルの推定確率から調和平均を算出し,最も確率が高いクラスを分類結果とした.ランダムフォレストを用いて鬱病の重症度の4クラス分類を行った結果,精度が67.8%であった.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード