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[4M2-OS-14b-01] エージェントの手助け発言はエージェントの識別に関わらずエージェントへの信頼や共感に影響する
キーワード:ヒューマンエージェントインタラクション、信頼、共感、返報性の原理
人が他者に支援されるとき、その人に対してお返しをしたくなる(返報性の原理が働く)場合がある。近年では、エージェント(AIやロボット)が人と共同作業をしているケースも増えているが、個々の能力には差があるため、すべてのエージェントが同じ能力でタスクを遂行するとは限らない。本研究では、人と複数のエージェントが、制限時間内に共通のタイピングタスクを行い、残りのタスクを1体のエージェントが代わりに行う場合に、そのエージェントへの共感や信頼が促進されるかどうかを調査した。また、エージェント対する返報性の原理が働いているかを調査するために、4色のエージェントを用意した。392人が参加した結果、人々はエージェントを個別に識別せず、エージェントから手助けされることで共感と信頼に高い影響を与えることが示された。この結果は、人々を助けるエージェントに対する評価が人を助けなかった類似のエージェントに対する評価も高めることを示しており、エージェントの利用が増加する社会において、エージェントをより受け入れやすくするのに役立つだろう。
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