2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4M2-OS-14b] 信頼と納得の人-AIインタラクション

2025年5月30日(金) 12:00 〜 13:40 M会場 (会議室1008)

オーガナイザ:福地 庸介(東京都立大学),前川 知行(静岡大学),寺田 和憲(岐阜大学),山田 誠二(国立情報学研究所),今井 倫太(慶應義塾大学)

12:40 〜 13:00

[4M2-OS-14b-03] 実環境において音声ガイドエージェントの環境適応とユーザーによるエンゲージメントが信頼に与える影響

〇齋藤 真里1、山田 誠二2,1 (1. 総合研究大学院大学、2. 国立情報学研究所)

キーワード:音声エージェント、インタラクション、信頼、適応、操作

主要な観光や美術館では音声ガイドサービスが普及しているが、センシングや機械学習の進歩によって、今後ガイドエージェントとしての進化が期待される。本発表では、環境音への適応とユーザーのエンゲージメントが、ガイドエージェントの信頼に与える影響について、実環境下で行った実験の結果を示す。実験室環境と同様、エージェントが環境音への適応をすることにより、エージェントの信頼を高める可能性が示唆された。一方で、実験室実験では、ユーザーが環境音操作を行うことによってユーザーのエンゲージメントを高めると、エージェントの信頼が向上したが、実環境ではエンゲージメントの効果は得られなかった。これは、ガイドを理解しながら歩行する負荷が高く、操作が可能であっても、ユーザーが使える状態でなければ、信頼に対する効果が得られないということである。エージェントとユーザーが協調するタスクにおいて、エージェントの信頼を高めるためには、ユーザー操作に関する考慮も必要である。

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