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[4Q2-GS-10-01] 現代日本語における若者ことばの通時的変化および共時的特徴
キーワード:残差分析、クラスタリング、方言
主に若年層によって使用される現代日本語(若者ことば)については,どのような要因によって広がり,どのような語が衰退するのか,あるいは消滅を免れ,言語共同体に定着するのか,不明な点が多い.本研究では,若者ことばの使用・理解について大規模調査を実施し,その通時的変化および共時的特徴について明らかにする.今回,ウェブ調査により,性別,生年,出身地域,現在の居住地,50項目の俗語に関する使用・理解について回答を依頼し,合計5,014名から回答が得られた.調査結果に対する分析では,各俗語の使用・理解と回答者の属性とのクロス集計表を作成し,独立性の検定および残差分析を行い,クロス集計表における調整済み標準化残差そのものや,「使用する」という回答の調整済み標準化残差を地図上にヒートマップ可視化するなどして,俗語ごとの特徴を明らかにする.さらに,それらの調整済み標準化残差同士の距離や類似度を,行列のまま,もしくはベクトル化したうえで定義し,俗語のクラスタリングについても試みる.分析の結果,複数の語について,これまで先行研究によって指摘されていなかった地域変種(方言)の影響が見られることなどが分かった.
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