2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[4Q2-GS-10] AI応用:時系列

2025年5月30日(金) 12:00 〜 13:40 Q会場 (会議室804)

座長:市川 淳(静岡大学)

12:20 〜 12:40

[4Q2-GS-10-02] 地域幸福度(Well-being)調査における回答者ごとの評点分布を利用した項目の相対的評価

〇萩田 碧偉1、武石 悠希1、山崎 綾一郎1、山岸 祐己1,2、笹本 和人3、青木 成樹4、橋本 正洋4,5,6 (1. 静岡理工科大学、2. 理化学研究所、3. 静岡市、4. マリンオープンイノベーション機構、5. 法政大学、6. 東京科学大学)

キーワード:リッカート尺度、情報量、質問紙調査

幸福度や生活の満足度(Well-being)に関する調査で用いられる一般的な段階評価(リッカート尺度)では,全ての段階を用いて回答する回答者はもちろんのこと,複数の段階を満遍なく使用して回答する回答者も少なく,多くの回答者で同じ段階か両極端な段階を多用する傾向がある.そこで,回答者ごとの最終的な評点確率分布を利用し,各段階評価の累積相対度数の情報量を算出することで,その情報量を「珍しさ」の指標として定義した.この情報量は,加法性によって総和の比較をすることができ,段階評価の上位/下位からの累積相対度数をポジティブ/ネガティブな情報として切り分けることが可能である.ポジティブ/ネガティブ指標による項目の順位の解釈としては「良い~普通/普通~悪いの並び替え推定順位」が一例として考えられる.実際の幸福度・満足度調査のデータを使った評価実験においては,項目の平均点順位と提案指標の順位との比較を行い,それぞれの項目が持たれている相対的なポジティブ/ネガティブな印象を明らかにする.

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