[4S2-GS-2] 機械学習：

[4S2-GS-2-03] 推定誤りに基づく3クラスのレベルセット推定手法

〇長澤 廉師¹、増井 秀之¹、中根 滉稀¹、稲津 佑²、烏山 昌幸² (1. 三菱電機株式会社、2. 名古屋工業大学)

キーワード：レベルセット推定、ガウス過程回帰、ベイズ最適化

工作機械では気温や湿度といった加工品質に影響を与える外因に対してロバストなパラメータ設定を行うため，一定の品質規格を満たすパラメータの領域を推定することが求められる．品質規格には良加工基準と不良加工基準の2段階の閾値が設けられており，加工品質が良加工基準を上回る場合は上位領域，不良加工基準を下回る場合は下位領域，それ以外を中間領域としている．加工にはコストがかかるため，できるだけ少ない試行回数で推定することが求められる．一方で，品質を担保するため誤りのない推定をすることも求められている．したがって，過不足のない探索をする必要がある．本研究では，中間領域の推定誤りを考慮した3クラスのレベルセット推定における終了基準を定義する．そして，終了基準に基づいた新しい獲得関数を提案する．数値実験により終了基準を正解率と比較し，妥当であることを確認した．また，従来手法と比較して，提案手法は少ない探索回数で終了基準に到達した．これにより，工作機械の加工品質向上とコスト削減が期待される．