2017年度支部学術集会(関東甲信越・東京支部第57回合同学術集会)

会長挨拶

関東甲信越・東京支部第57回合同学術集会 会長挨拶

会長: 津崎 晃一(日本鋼管病院 副院長)

この度,関東甲信越・東京支部第57回合同学術集会を来る9月2日(土),新宿・京王プラザホテルにおいて開催させていただくことになりました。学術集会の意義は,一般に,知識のアップデートや最新情報の共有,新たな知見の公開などを通じて,臨床・研究・教育の三本柱を充実させ,会員間のコミュニケーションを円滑に行うことにあると考えられています。したがって,今回も,例年の支部学術集会と同様なプログラム構成を企画していますが,テーマとして,「アカデミズムへの回帰」を選択致しました。アカデミズムとは,理論を重視し,学問としての正統性や純粋性を追求しようとする姿勢を指しますが,解剖学や生理学,薬理学などの基礎医学の裏付けを欠くようでは,臨床医学の最たる領域に位置する麻酔科学の発展を望むことはできません。そこで,今回の会長指定講演では,応用医学としての麻酔科学を見直し,それぞれのサブスペシャリティにおける理論的根拠を重視しながら,臨床に役立つ内容をお話し願いたいと考えております。また,支部学術集会は,麻酔科専門医を目指す若手医師にとって,アカデミック・ラダーの第一歩を記す場でもあります。したがって,可能なかぎり多くの一般演題を採択したいと考えておりますが,その採否は抄録の内容が一定水準を超えているか否かに依存します。実際には優れた内容の演題であっても,抄録にまとめ切れず,採択されない場合があるかもしれません。適切な用語の使用や論理的筋道,統計学的手法とその解釈などの基本的な面に加えて,新奇性といった査読基準をご考慮の上,多数のご応募をお願いしたく存じます。なお,会場スペースや時間配分など,ご迷惑をおかけする場合があるかと存じますが,細心の注意を払って運営に努める所存ですので,よろしくご協力のほど,また,ご参加のほど,心からお願い申し上げます。