2018年度支部学術集会(九州麻酔科学会第56回大会)

会長挨拶

九州麻酔科学会第56回大会 in 沖縄

会長: 垣花 学(琉球大学大学院医学研究科 麻酔科学講座)

会長: 垣花 学(琉球大学大学院医学研究科 麻酔科学講座)

 この度、九州麻酔科学会第56回大会を沖縄で開催するにあたり、会長としてご挨拶させて頂きます。沖縄での九州麻酔科学会は、前回は2007年に沖縄コンベンションセンターで開催されました。その当時は、開催医局が運営事務局となりその準備・運営をおこなっており、私は当時の幹事をさせて頂きました。あれから12年が過ぎたのかと今さらながら実感しているところです。

 さて第56回大会は、特別講演、専門医共通講習、周術期管理セミナーに加え、優秀演題セッションと一般演題(ポスター)を予定しています。特別講演は、国立循環器病研究センター生化学部・ペプチド創薬 研究室長の野尻崇先生にお願いしました。野尻先生は、ヒト心房性利尿ペプチド(hANP)が肺がん転移を予防するという研究をされており、この分野の有望な若手研究者です。この分野の研究の最前線と野尻先生の研究への情熱を会員の皆様に感じ取って頂ければとの思いから依頼させて頂きました。参加者が専門医共通講習を受講できるように、感染対策と医療倫理について2枠をお願いしております。学術集会の中心になるべき一般演題は、査読により選ばれた優秀演題を口演とし、沖縄コンベンションセンターの舞台で発表していただく予定にしております。ポスターセッションも非常に興味深い演題が多く、参加者の熱いディスカッションから示唆に富む意見が期待できると思います。

 新専門医制度が始まりますが、恐らくこれからいくつかの問題点が浮かび上がってくると思います。九州各地から麻酔科医が一堂に会するこの学会でそれぞれの施設で情報交換を行うことも、学会開催の意義であると考えております。それぞれの参加者が、プログラムのみならず会員同士の交流から有意義な情報交換ができることを期待しております。

 多くの会員の皆様をお待ちしております。