[13a-2G-1~10] 3.6 超高速・高強度レーザー

[13a-2G-1] フェムト秒電子線回折法で見る近紫外光照射によるGe₂Sb₂Te₅ の非熱的アモルファス化

〇羽田 真毅^1,2、大庭 航³、桑原 正史⁴、片山 郁文³、斎木 敏治⁵、武田 淳³、中村 一隆^1,6 (1.東工大応セラ研、2.JST-さきがけ、3.横国大工、4.産総研、5.慶応大理工、6.JST-CREST)

キーワード：超高速現象、相転移、電子線回折

我々は、フェムト秒電子線回折法を用いて、Ge₂Sb₂Te₅ に近紫外光を照射した際に生じる非熱的アモルファス化過程の観測を行った。Ge₂Sb₂Te₅ に閾値以下の光を照射すると、20 ps 程度で特異的に強度の減少する回折ピークと変化しない回折ピークが見られた。これは、一部のGeが格子内で移動することに対応する。また、閾値以上の光を照射すると、格子内の複数のGeが同時に動くことにより、結晶の周期構造が崩れアモルファス化が生じることがわかった。