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[13a-4E-1] 原子状酸素ビーム誘起エッチングにおける高質量原子混合効果
キーワード:宇宙環境、原子状酸素
低地球軌道(高度300-500 km)を周回する宇宙機が高層大気の主成分である基底状態の原子状酸素O(3P)と衝突することにより材料劣化を生ずることは広く知られている。現在、地上高分解能観察を目的とし、これまでより更に低高度(200km 以下)を周回する超低高度衛星の開発が行われており、その材料選定および開発に際しては、①高密度の大気中周回を模擬する高フラックス地上試験と、②低高度における高層大気の組成変化を考慮した地上試験法の開発が必要である。特に後者に関しては、これまでの原子状酸素のみによる地上試験とは質的に異なる試験環境を構築することが必要である。本研究では、高度200km 以下の超低軌道宇宙環境を模擬した原子状酸素とアルゴン同時照射時の材料劣化特性について報告する