2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 原子・電子構造制御による次世代デバイス開発に向けた基礎研究と新展開 ―多元系化合物ベースの次期太陽電池・新規熱電物質・電子相関物質―

[13p-2M-1~14] 原子・電子構造制御による次世代デバイス開発に向けた基礎研究と新展開 ―多元系化合物ベースの次期太陽電池・新規熱電物質・電子相関物質―

2015年9月13日(日) 13:15 〜 18:30 2M (224-1(南側))

座長:杉山 睦(東京理科大),米田 稔(岡山理科大)

17:30 〜 17:45

[13p-2M-12] トンネル構造中にNaを含む3元系金属間化合物の熱電特性

〇山田 高広1、菅野 雅博1、竃本 倫丈1、山根 久典1、永井 秀明2 (1.東北大多元研、2.産総研)

キーワード:熱電材料、結晶構造、ジントル相

Naを含む3元系金属間化合物Na1+xGa1+xSn2-x の焼結体試料が,室温近傍で比較的高い熱電特性(無次元性能指数ZT = 0.12~0.98)を示すことを明らかにした.これらの化合物の結晶構造は,GaとSnで構成される3次元的な骨格構造の中に螺旋状のトンネル空間が存在し,その中に約1/3の占有率でNaが位置している.Naサイトの動的および静的なディスオーダーによって,熱伝導率が1 mWm-1K-1以下の低い値となり,比較的高いZTが得られたと考えられる.