2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

17 ナノカーボン » 17.3 新機能探索・基礎物性評価

[13p-2U-1~9] 17.3 新機能探索・基礎物性評価

2015年9月13日(日) 13:45 〜 16:00 2U (233)

座長:宮田 耕充(首都大)

15:30 〜 15:45

[13p-2U-8] Fe-N-ナノグラフェン修飾カーボンナノチューブ触媒の合成と酸素還元能評価

〇保田 諭1、古谷 アトム1、内堀 揚介1、村越 敬1 (1.北大院理)

キーワード:カーボンナノチューブ、酸素還元、ナノグラフェン

Fe原子が配位結合した窒素ドープナノグラフェン(Fe-N-G)をカーボンナノチューブ(CNT)に担持したFe-N-G/CNT触媒を作製することを試み、その酸素還元反応(ORR)についての評価を行った。TEM測定の結果から、鉄フタロシアニン分子をCNTに被覆し、加熱処理によりグラファイト化すると、1,2層からなるナノグラフェンがCNT表面上に形成されるのが観察された。得られた試料のORR活性評価を行った結果、Fe-N-G/CNTの半波電位は0.79Vとなり、これまで報告されているCNT触媒の中で最も高活性であることが明らかとなった。以上、鉄フタロシアニン分子をCNT表面に吸着及び加熱することで、高ORR活性を有するCNT触媒の作製が可能であることを示した。