[14a-2K-1~12] 1.6 超音波

△ [14a-2K-5] リプロン共鳴現象の観察による微小領域の液体表面物性測定

〇古賀 俊行¹、美谷 周二朗¹、酒井 啓司¹ (1.東大生研)

キーワード：リプロン、共鳴現象、リプロン光散乱法

ミクロンサイズの微小な液体構造物の生成過程では表面張力と粘度が支配的であり、その運動は液体自体の大きさや境界の影響を大きく受ける。本研究では、我々が開発し、改良を重ねてきたリプロン光散乱法を用いて微小領域における液体表面の物性を非接触に測定した。リプロンがその減衰長よりも小さな領域に閉じ込めると、共鳴現象が起き、共鳴条件を満たす波数のリプロンのみが観察可能である。これにより、ビームを絞って散乱角の曖昧さを大きくしても精度良く物性を測定出来る。得られたスペクトルから表面張力を測定したところ、文献値に近い値が得られ、高精度な測定が実現された。