[14p-2Q-1~16] 9.2 ナノワイヤ・ナノ粒子

[14p-2Q-12] 透明電極応用をめざした銀ナノワイヤー堆積網：表面結合高分子の利点

〇富岡 明宏¹、増田 啓宏¹、波多野 雄亮¹、前田 善貴¹、新井 秀治¹ (1.大阪電通大院工)

キーワード：ナノワイヤー、高分子、フレキシブル

これまでナノワイヤーの凝集を抑制するため、混合されてきた絶縁体有機分子は電気伝導性を阻害する否定的な側面をもつ。銀ナノワイヤーを方位選択的に成長させる触媒ポリビニルピロリドン(PVP)については、フレキシブルなポリイミド基板への吸着よりも銀ナノワイヤーどおしの吸着が強く、基板を曲げたときにポリイミド基板から外れて銀ナノワイヤーどおしの交差が残存するため、銀ナノワイヤー堆積網の導電性経路が消失しない、という結果が得られた。これはPVPが適切な「糊」として機能するため、曲率半径2mmで曲げても導電性が数%しか変化しない、実用的なフレキシブル透明電極となり得ることを示している。