2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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[14p-2V-1~5] 化学分析技術と放射線

2015年9月14日(月) 13:45 〜 16:30 2V (234-1(南側))

座長:草野 広樹(早大),牧野 高紘(原子力機構)

13:45 〜 14:15

[14p-2V-1] 蛍光X線分析装置小型化・低価格化と焦電結晶型電子線マイクロアナライザ

〇河合 潤1 (1.京大工)

キーワード:X線分析、X線発生、X線検出

1990年代以前の蛍光X線分析装置は,高価で複雑に完成された据置型装置であった.現在は装置の低価格化と自作が進行している.環境試料などの毎回異なる試料を分析する場合には,小型装置で十分である.電子ビームを発生させる方法として,LiTaO3などの焦電結晶による高電圧源を利用する方法は,ロータリー・ポンプの低真空中で100マイクロメートル径の電子ビームを発生できるので,分解能は悪いが,掌サイズのEPMAやTEMが自作可能となった.X線はPutterman(2008)がNatureに発表したように真空中でテープ剥離しても発生するし,我々が最近発表した氷砂糖をハンマーで叩いても発生する.数ワットのX線管を用いる全反射蛍光X線分析装置はSPring-8と比較しても感度は優れ,絶対量でピコ・グラムの多元素同時検出ができる.