2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 機能性酸化物の原子・ナノスケール機能開拓最前線

[15p-2J-1~10] 機能性酸化物の原子・ナノスケール機能開拓最前線

2015年9月15日(火) 13:45 〜 18:30 2J (223)

座長:神吉 輝夫(阪大),島 久(産総研)

16:15 〜 17:00

[15p-2J-7] ReRAMの書込み・消去サイクルにおける導電性フィラメントのTEM内その場観察

〇高橋 庸夫1、工藤 昌輝1、有田 正志1、大場 和博2、紫牟田 雅之2、藤原 一郎2 (1.北大院情報、2.ソニー(株))

キーワード:半導体、透過電子顕微鏡その場観察、抵抗変化メモリ

ReRAMの動作を透過電子顕微鏡内でその場観察する技術は強力な解析ツールとなることを明確に示す。ここでは、30nmと70nmクラスのCu-TeベースCBRAMセルを用い、通常のFIBを用いてTEMサンプルとして加工され、TEM内で10万回の抵抗スイッチ動作を示すことに成功した。TEMの中で、Cuのフィラメントの生成と消滅を確認し、加えて、EDXマッピングを用いて解析している。特にここでは、抵抗スイッチの際に生じる電流オーバーシュートを抑えるため、TEMホルダー内にMOSFETを設置したことで、安定で再現性のある抵抗スイッチ動作を実現した。