2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

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[15p-2W-1~23] 2.2 検出器開発

2015年9月15日(火) 13:45 〜 20:00 2W (234-2(北側))

座長:高橋 浩之(東大),前畑 京介(九大),渡辺 賢一(名大)

13:45 〜 14:00

[15p-2W-1] [講演奨励賞受賞記念講演] Scintillating Glass GEMの開発とその応用

〇藤原 健1、三津谷 有貴2、古場 裕介3、高橋 浩之2、上坂 充2 (1.産総研、2.東大工、3.放医研)

キーワード:Glass GEM、ガス検出器、X線イメージング

我々はガラス微細加工プロセスを用いて新しいガラス製の放射線検出器であるGlass GEM (Glass Gas Electron Multiplier)の開発に取り組んできた。本研究ではScintillating Glass GEMの特徴を活かして、食品検査や錠剤のCT撮像など産業利用を見据えた開発を行っている。Scintillating Glass GEMは放射線の検出媒体に気体を用いているため、~10keVの低エネルギーX線に対して高感度であり、従来の個体検出器では撮像が困難であった軽元素のイメージングを高速に行うことが可能になった。我々は検出器のゲインと安定性の改善に取り組み、100mm□の有感面積を持つデジタルX線ラジオグラフィを実現させた。講演では、これでまでの検出器開発の概要と、X線管を用いた産業利用を見据えたイメージング・CT再構成について述べる。