2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.1 強誘電体薄膜

[14a-A23-1~10] 6.1 強誘電体薄膜

2016年9月14日(水) 09:00 〜 11:45 A23 (201B)

吉田 慎哉(東北大)、山田 智明(名大)

09:15 〜 09:30

[14a-A23-2] マルチフェロイックヘテロ構造のための面内強誘電分極エピタキシャル BaTiO3 薄膜

〇(PC)小松 克伊1、鈴木 一平1、青木 巧2、濵嵜 容丞1、伊藤 満1、谷山 智康1 (1.東工大、2.TDK)

キーワード:強誘電体

以前の我々の研究では[Cu/Ni]多層膜/BaTiO3 (BTO)基板において電場のみによる垂直磁化のスイッチングに成功した[1]。しかしながら、スイッチングには 100V以上の大きな電場を必要とした。本研究では、強磁性/強誘電性ヘテロ構造薄膜における電場磁化スイッチングを実現するため、スピネル基板 MgAl2O4 (001) (MAO)上にBTOをPLD法によりエピタキシャル成長させることで、明確な面内強誘電分極を実現した。この結果は、 BTO/MAO ヘテロ構造をマルチフェロイック薄膜ヘテロ構造に応用することで、より低電場での垂直から水平 磁気異方性へのスイッチングが可能となることを示している。 [1] Y. Shirahata, et al., NPG Asia Mater. 7, e198 (2015)