2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

9 応用物性 » 9.2 ナノワイヤ・ナノ粒子

[14a-D62-1~12] 9.2 ナノワイヤ・ナノ粒子

2016年9月14日(水) 09:00 〜 12:15 D62 (万代島ビル6階D2)

深田 直樹(物材機構)

09:15 〜 09:30

[14a-D62-2] 化学ドーピングによるシリコンナノ結晶コロイドの光学特性評価

堀 祐輔1、杉本 泰1、藤井 稔1 (1.神戸大院工)

キーワード:シリコンナノ結晶、化学ドーピング、電荷移動

半導体ナノ結晶コロイドはサイズや形状により幅広く制御可能な光学特性及び電気特性を示すため、様々な電子デバイスへの応用が期待されている。最近では半導体ナノ結晶の更なる高機能化を目指し、キャリア制御に関する研究が進んでいる。しかしながらナノ結晶はバルク半導体に比べて不純物のイオン化エネルギーが大きいため、不純物原子ドーピングによるキャリアの制御が困難である。この課題を解決する手段として、半導体ナノ結晶とその外部の間の電荷移動によりキャリアを制御するリモートドーピングが提案されている。特に電子供与体や受容体となる有機分子を吸着させる化学ドーピングは、簡便なプロセスで半導体ナノ結晶の特性制御が期待されている。本研究は、電子供与体として働く分子を用いた化学ドーピングでシリコンナノ結晶(Si-NC)のキャリアを制御することを目的とする。