2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » DLC膜の国際標準化 -標準化を支える先端評価技術と世界展開を睨んだ産業応用-

[14p-A23-1~9] DLC膜の国際標準化 -標準化を支える先端評価技術と世界展開を睨んだ産業応用-

2016年9月14日(水) 13:30 〜 17:30 A23 (201B)

大花 継頼(産総研)

17:15 〜 17:30

[14p-A23-9] BEMA法及びNEXAFS法を用いたDLC膜の構造評価

〇(D)周 小龍1、荒川 悟1、鈴木 常生1、小松 啓志1、神田 一浩2、齋藤 秀俊1 (1.長岡技科大、2.兵庫県立大)

キーワード:ダイヤモンドライクカーボン膜、ブラッグマン有効媒質近似理論、吸収端近傍X線吸収微細構造分析

C-sp3C-sp2と末端構造炭化水素の分析はDLC膜の構造分析の中で極めて重要な課題である。本研究は、 BEMAと NEXAFSにより、4つの手法で作製した異なるDLC膜の構造分析を行った。膜の sp3/(sp3+sp2)はBEMA法とNEXAFS法で比較すると、低水素組成のDLC膜で一致し、高水素組成がずれてきた。高水素組成の試料で、膜中の炭化水素構造が多くなり、BEMAのモデルフィッテングが難しなり、また、DLC膜の導電性が低くなって、NEXAFSの測定精度に与える影響が大きくなると考えられる。