17:15 〜 17:30
△ [14p-A23-9] BEMA法及びNEXAFS法を用いたDLC膜の構造評価
キーワード:ダイヤモンドライクカーボン膜、ブラッグマン有効媒質近似理論、吸収端近傍X線吸収微細構造分析
C-sp3、C-sp2と末端構造炭化水素の分析はDLC膜の構造分析の中で極めて重要な課題である。本研究は、 BEMAと NEXAFSにより、4つの手法で作製した異なるDLC膜の構造分析を行った。膜の sp3/(sp3+sp2)はBEMA法とNEXAFS法で比較すると、低水素組成のDLC膜で一致し、高水素組成がずれてきた。高水素組成の試料で、膜中の炭化水素構造が多くなり、BEMAのモデルフィッテングが難しなり、また、DLC膜の導電性が低くなって、NEXAFSの測定精度に与える影響が大きくなると考えられる。