2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[14p-P19-1~20] 12.7 医用工学・バイオチップ

2016年9月14日(水) 16:00 〜 18:00 P19 (展示ホール)

16:00 〜 18:00

[14p-P19-9] インフルエンザバイオセンサー開発のための糖鎖分子の検討

河原 敏男1、平松 宏明1、鈴木 康夫1、中北 愼一2、渡邊 洋平3、大野 恭秀4、前橋 兼三5、小野 尭生6、金井 康6、松本 和彦6 (1.中部大、2.香川大、3.京都府医大、4.徳島大、5.東京農工大、6.阪大)

キーワード:Influenza virus、Bio sensor、Suger chain

インフルエンザは人獣共通感染症であり、その原因ウイルスは非常に変異しやすい。そこで、早期の感染制御・対策を実現するためには、感染性を含めた早期変異を検出する超高感度センサーが求められる。我々は、これをグラフェン電界効果トランジスタを用いた電気的検出で実現することを目的に研究を進めている。インフルエンザウイルスがヒト・鳥のどちらに感染するかは、ウイルスタンパク質ヘマグルチニン(HA)の結合相手である宿主細胞表面の糖鎖におけるシアル酸(Sia)の結合位置の差に依存している。さらに、糖鎖の違いにより生体中の反応自体が影響を受けるため、複数の糖鎖での反応性評価を行い、検出分子系として適当な糖鎖分子の探索を行っている。電気的検出では分子サイズが重要となるため、今回は、Sialylglycopeptide (SGP)と高分子であるシアロ糖鎖ポリマーを比較した結果について述べる。